民間薬だったサンゴが現在、インドでは医薬品に

日本では昔から民間薬として用意られてきた歴史があったのです。江戸時代に出版された

[和漢三才圍曾](1712年刊)と言う本には、次のようなサンゴの三つの効用が紹介されています。

①解毒薬となす  嘔吐、食傷・腹痛などに対する毒消し効果を発揮する。

②宿血をとる  サンゴを食べると血の巡りがよくなり、瘀血を取り除き、血がサラサラになる。

③目のかすみを取る  サンゴを砕いて粉にして水で溶き、上澄みの溶解液を点眼する。サンゴは(眼棒)とも呼ばれ、目薬(点眼薬)のひとつである。

江戸時代の人々の知恵は、なんとすごいことでしょう。サンゴにはさまざまなイメージがありますが、その[薬効]もまた古くから私たちの生活に溶け込んでいたのです。

そして現代では触れたとおり、インドでは2003年8月、臨床・基礎データによって医薬品に承認されています。

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